<解説>
一組のカードから術者が同じ数字のカード4枚を取り出してみせるという奇術はカード奇術の定番です。
ここに紹介する手順では、術者が観客に一枚のカードを自由に選ばせて、
一組からそれと同じ数字のカード3枚を取り出す技を演じようと試みますが、
取り出してみたカードは全部バラバラであり、奇術は完全な失敗に終わったように見えます。
ところが失敗した3枚のカードを全部裏向きに戻してから、一組を再度広げると、突然同じカードが全部揃って登場します。
この奇術のプロットを実現する方法としてペンシルドットと呼ばれる古典的な種を使いますが、
肝心の基本技法としてはラリー・ジェニングスが開発した巧妙な技法を活用します。