平川一彦

クロースアップロード
第6回

サドンエース

    現象

    各パケットのエースをそれぞれデックの中へ入れていき、そのデックで最後のパケットをリフルすると、それは全て4枚のAになっています。

    準備

    クロースアップマット。
    デックのトップに4枚のAを上からダイヤ、クラブ、ハート、スペードの順にセットします。
    デックのボトムカードの左下コーナーをクリンプします<写真1>

    ルーティーン

  1. デックをフェイスダウンで左手に持ち、左手の親指でトップカードを右側へ押し出してそのカードの右下コーナー近くを右手の親指をバックに、そして右手の人差し指と中指をフェイスに付けて取ります。

    写真1
  2. 続けて左手の親指は新たなデックのトップカードを右手のカードの下へ押し出して、右手の人差し指と中指で取ります。 同様に3枚目、4枚目のカードを右手のカードの下へ取り、右手は4枚のカードをそのままデックのトップへフェイスアップにターンします<写真2>。 直ぐに左手の親指で4枚のフェイスアップカードを右手に広げて客に示し、右手はその4枚のAをデックのトップへフェイスダウンにターンします<写真3>

    写真2 (両手省略)
    写真3

  3. 次に左手の親指でトップカードを押し出して、それを右手で取り、テーブルマットの上にフェイスダウンで置きます。 同様に次のカードをトップから取り、先に置いたカードの右横へ置き、次のカードもテーブルカードの右横へ置きます。 そして4枚目のカード(スペードのA)を先に置いた3枚の中央カードの下(パフォーマー側)へ置いてリーダーAとします <写真4>

    写真4
  4. 左手の親指はデックのトップから3枚のカードを1枚ずつ右手へ押し出して、右手はその3枚を1番目のエースのトップへ重ねます<写真5>

    写真5
  5. 同様に2番目3番目のエースの上に3枚のカードを重ねます。しかし次の3枚のカードはリーダーA(スペードのA)の下へ入れます<写真6>

    写真6
  6. 右手は一番目のパケットを上からその両エンドを握って取り上げて、左手のデックのトップへフェイスダウンのまま置きます。次に左手の親指はデックのトップカード3枚を右手へ押し出して、右手は持ち方を変えて、その両エンドを上から握ります。

    つまり、右手の親指を3枚のカードのインナーエンドに、そして右手の中指と薬指をアウターエンドに、右手の人差し指をトップに付けて右手に取ります。

    そして右手に持っているカードの左サイドを左手の親指で押し出した デックのトップカードの右サイドの下に付けて、 そのトップカードをデックのトップへフェイスアップにターンします。 ダイヤのAです<写真7~9>

    写真7
    写真8
    写真9

  7. 再び右手の3枚でダイヤのAをデックのトップへフェイスダウンにターンして、左手はワンハンドチャーリーパスを行って<写真10、11>、ダイヤのAをデックの中央へ持っていきます。ダイヤのAの上はクリンプカードです。

    写真10
    写真11

    右手の3枚をデックのトップへおきます。そしてカットして、その3枚を中央へもって行きますが、実際はクリンプの所でカットするのでダイヤのAが再びトップへきます。

  8. 右手は2番目のパケットを取り上げて、左手のデックのトップへおき、最初と同様に右手の3枚でクラブのAを示し<写真12>、さらにフェイスダウンにして、ワンハンド・チャーリーパスでこのAを中央へ持っていきます。

    写真12

    右手は持っている3枚のカードをデックのトップへおきます。 しかしこの時はカットしません。

  9. 次に右手は3番目のパケットを取り上げて、デックのトップへおき、そしてトップ3枚のカードを右手に取り、それで次のトップカードをフェイスアップにターンしてハートのAを示します。 続けてこのAをフェイスダウンにした時に、 このAを右手の3枚の下へスティールします<写真13>

    写真13

    左手はクリンプカードの所でワンハンドチャーリーパスをして、2枚のAをトップへ持って来ます。右手のカードをデックのトップへおきます。 そしてトップ3枚のカードを右手に取り、それをデックのアウターエンドから中に入れます<写真14>(この時はチャーリーパスをしません)。

    写真14
  10. デックのトップは3枚のAですが、客はAがデックの中にバラバラに入っていると思っています。 トップ3枚の下に左手小指のブレイクを作ります。
    右手は最後のパケットを取り上げてデックのトップへフェイスアップにおき、<写真15、16>その両エンドを揃える時に、ブレイク以上の3枚のAをフェイスアップカードの下に取り、ブレイクをそのまま右手親指で保持します。

    写真15
    写真16

  11. 次に左手の親指を右手のパケットのフェイスに付けて押さえます。 そのフェイスカードをデックのトップに残したまま、右手はフェイスカードの下のパケットと共に右方向へ引いて<写真17>、そのパケットの左サイドでトップのフェンスアップカードをデックのトップへフェイスダウンにターンします。
    続けて2回、同様に右手パケットのフェイスカードをデックのトップにフェイスダウンにターンします。 すると右手はフェイスアップのスペードのA(実際はその下に3枚のフェイスダウンカード)を持っています<写真18>

    写真17
    写真18

  12. 右手はそのカード(実際は4枚)をフェイスアップのまま左手のデックトップへおきます。
    そして右手でそのフェイスアップのスペードのAを取り、テーブルへ置きます。 続けてトップから3枚のカードを取り、スペードのAの横へフェイスダウンでおきます<写真19>

    写真19
  13. デックをその上に持ってきて、右手でアウターエンドをリフルして、右手で同時に3枚のフェイスダウンカードをフェイスアップにターンしてスプレッドします。 4Aです<写真20>

    写真20
  14. Ed Marlo Lecture Notes: "Sudden Aces" P.3

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