グラッブド アゲイン
(訳者注)
これはエドワード・マーローの"Grab It"をベースにしたディンゲルのルーティーンです。
確かに私もマーローのはトリックとしてインパクトが弱く感じますがディンゲルのは、それを上手く補っています。
デックを左手にフェイスダウンで持ち、客に1枚のカードをピークで覚えてもらいます。
その下に左手小指のブレイクを作り、バックルサイドスティールでそのカードを右側へ約半分ジョッグします。
すぐにデックをフェイスダウンでテーブルへ左から右へ大きくリボンスプレッドします。すると、ジョッグしたカード(客カード)は<写真1>のようにスプレッドの下にあり、客には見えません。
左手の指をスプレッドの左端のカードの下(フェイス側)に入れて、そのカードをターンしていきます。
スプレッドがターンしていく時に、そのインナーエンド側を見ると、ジョッグカードの所で、大きく開いているのが分かります。<写真2>
すぐにそのスペースに右手の親指を差し込んで、客カードのフェイスに押し付けます。<写真3>
そして右手を上方へ上げていきます。同時に左手を右手に近付けて右手と一緒に上へ上げていきます。
しかしその時に、左手はスプレッドの中央から約15~20枚位のパケットを掴んで上方へ上げます。
両手はカードをシャワーのように下へ落としますが、
その時に右手の親指を客カードのフェイスにしっかりと押し付けて、
客のカードだけを右手に残します。<写真4>
The Complete Works Of Derek Dingle,
"Grabbed Again" P.131~132.