坂本圭史

集めるだけでは勿体ない
~コレクションと整理について~

 大体、モノを集め出すと、整理の仕方によってスペースが要ったり、ただ積み上げておく事が多く、それでは宝の持ち腐れになってしまう。正に、集めるだけでは意味がない。 以下、私の収納法を紹介する。これはカード(トランプ)に限った事ではないので、考え方として 様々なモノのコレクション行動の参考に供したい。

 カードを集め始めてから20年余、今、およそ1500個ほど手元にあるが、コレクションは量だけが問題ではない。空港売店で買ったカードなどもたくさんあるが、むしろ入手のプロセスを振り返ると、想い出がこもっているものがあり、それをキチンと記録に留め、直ぐ取り出せるようにしておかなければ集めた価値はない。 従って私はカードは個々に入手別に手書きではあるが入手経路(いつ、どこで)をその都度、記入したシールを側面に貼る事にしている。
シールは“NICHIBANマイタック ラベルML―6”。8mm×20㎜、15シート 525片で僅か200円である。

 また私がカードコレクターである事が広まると、友人から「○○に行って来ました。カードが目に付いたので買ってきました・・・」と言われ、いただくことも良くある。これもカードとの貴重な出会いであり、そういう時は(いつ、誰から)とシールに記入して貼っておく。 カードを取り出せばその入手経路が即座に分かり、そのカードとの出会いをイメージ出来るのである。

 それをどのようにして格納しておくか? 私は事務用機器専門店に行ってマップケースと言う畳半畳程度の大きさ(引出しの正味寸法 縦67cm、横90cm、高さ4.5cm)の引出し10段の地図格納用ケースを購入した。 DIYで木片を購入し、カード1つ1つが傾斜して見やすいように段をつけ(本屋さんで雑誌を陳列しているような形)、カードを置くとケース1段に約100個、10段で1000個くらいが格納できる。

集めたカードの全貌
集めたカードの全貌
ケースの内部
ケースの内部

 それにカードを、種類別に、例えば国別、都市別、形状別、航空会社、鉄道、劇場、ホテル、美術館、名作絵画、映画、スポーツ、有名ブテック、イベント、城、宮殿、観光スポット、コマーシャル・・・・などに分類して格納してある。 従ってカードを1つ取り上げ、添付してあるシールを見ると買ったときの状況、いただいた時の経緯など1つ1つが甦ってくる。 この1000個格納のマップケースをテレビ台にして大型テレビとビデオ機器2台を置いているので、集めた量の割りにスペースは要しないと言う事ができるだろう。

地図格納用ケース
地図格納用ケース
その内部
その内部

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