カード コレクションのポイントは“数”ではない。“内容”である。
たとえば国技館にいくと売店でカードが売られている。右の写真の2つのカードは、パッケージはまったく同じであるが、全く別の時期に買い求めたモノである。
何故同じものをわざわざ2つも買い求めたか?決して予備の為に購入したというのではない。実は中身は別物なのである。
2つのカードは、それぞれのフェースに何れも52人の関取の姿が描かれているが、その内容は当然のことながら時代とともに変化する。力士にとってこのカードに勇姿を印刷されることは大変な名誉であろう。
かつてと比べ人数が減少したとは言え、現在でも700人以上の力士がいる。その中から日頃の厳しい練習で力を付け、序の口・序二段・三段目・幕下そして十両・幕内と階級を上げ晴れて関取となる。そこでテレビ等で「人気のあり」或は「将来性あり」と注目されている関取52名が、記者仲間によって選出され、ここに掲載されるのである。
右の写真に見られるように、1つは「貴ノ花」の平幕時代。もう一方は若貴ブーム華やかなりし頃の横綱の「貴乃花」である。このように比較する事で、相撲界の歴史と隆盛が垣間見ることもできるという貴重なカードである。