<解説>
四枚のエースを使う奇術はカードマジックの花形ですが、同じ一組のカードからエースを取り出して、
その他のカードと一緒に用いて演ずるのがオーソドックスな方法ですが、それをさらに発展させて、
エース4枚だけ裏模様の異なるカードを使って同じ現象の奇術を演じられないかという研究がなされました。
そのために最初に提案されたのは裏が赤、表が青という複雑なダブルバックカードを用いる方法でした。
その後、ダイバーノンがダブルバックカードを用いず、普通のカードだけで演ずる優れた手順を考案し、筆者も心から拍手を送ったのでありました。
その後、さらなら研究を重ねた結果、バーノンの手順の複雑なところをさらに簡略化する工夫ができることに気づきました。
ここに発表するのはその最終版です。