平川一彦

ベーシック・ムーブ

第24回

左手小指のブレイク(2)

 このテクニックもカードトリックには欠かせないテクニックです。今回は、トップから4枚目の下にブレイクを作ってみましょう。

  1. フェイスダウンデックを左手にディーリングポジションで持ちます。
  2. デックをもてあそんでいるようなふりをしながら、何げなく左手の親指でトップ5・6枚のカードを右手に広げます<写真1>
  3. 写真1
    写真1
  4. 次に、右手の薬指と小指の指先を、その広げたカードの5枚目のフェイスに付けて、 その2本指を内側(パフォーマー側)へインジョッグします <写真2、3>
  5. 写真2
    写真2
    写真3
    写真3
  6. 右手は広げたカードをそのまま、左手のデックのトップへ戻します。
  7. すると、デックのインナーエンドから1枚のカード(5枚目のカード)が少しだけ突き出ています。 この状態をインジョッグと言います(第8回参照)。<写真4>
  8. 写真4
    写真4
  9. 次に右手は、デックを右斜め上からエンドグリップで握りますが、その時に、右手親指の指先のボール部を、インジョッグカードの中央の縁に当てます<写真5>
  10. 写真5
    写真5
  11. そして、右手親指の指先で、ジョッグカードを下に押しながらデックの中に押し込んでいきます。
  12. 完全に押し込むと、右手親指はそのカードより上の4枚のカードとデックとの間に少しの分け目を感じ取れます <写真6>
  13. 写真6
    写真6
  14. 分け目の右サイドの右下コーナー近くに左手小指のボール部を押し当てるとその肉片が少しだけその分け目に入り、ブレイクができます<写真7>。 この写真のブレイクは、 分かり易くするために分け目を大きくとってありますが、実際は、2~3mmが適当です。
  15. 写真7
    写真7
  16. この左手小指のブレイクは、デックのトップからボトムの間のどこにでも作れます。

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