第23回
左手小指のブレイク(1)
第11回で、右手親指のブレイクを解説しましたが、ここでは、左手小指にブレイクを作る方法です。 前述したように、ブレイクは、デックやパケットのトップからボトムまでの間に、手の指や親指のベースで3mm位の分け目(すき間)を作って保持する事です。
ここで注意する事は、ブレイクの中に、小指の指先を入れない事です。もし、入れると、ブレイクは大きく開いて、トップカードのインナーライトコーナー部分が持ち上がってしまい、相手に分かってしまいます。 このように、トップカード1枚、または2枚の下にブレイクを作ると、そのコーナーが多少は、上に反ってしまいますが、なるべく水平になるように注意します。 <写真2>と<写真3>のブレイクは、分かり易く、はっきりさせるために、大きく描いてありますが、実際は、2~3mmが適当です。 また、トップカードの下にブレイクを作ったときに、デックの前方から、つまり、客側から、ブレイクが見えないように注意します。 それは、デックのアウターエンドにも付いている左手人差指で多少のカバーはできますが、左手親指もトップへ付けて、しっかりと、しかし、力を入れすぎないようにデックを保持します。 このブレイクを作る時もそうですが、他のテクニックも、それを行なう時は、片方の手で何か別の動作をしている時に行います。 例えば、このブレイクの場合でしたら、右手の指の後ろ側でテーブルの埃を払うとか、カードケースを別の場所へ移動させるとか、デックを持った左手を体の横へ垂らして、右手を客のほうへ差し出している時とかのように、多くのシチュエーションが考えられます。