古川令

古川令の7枚シャッフル

 フルデックではなく、自作カードなどで少ないパケットマジックを行う事が増えた中で見つけた面白い原理を今回ご紹介します。52枚のカードが8回のパーフェクトシャッフルで元の配列に戻るなら、少ない枚数でも配列が戻る面白いシャッフルがあるはずと考えた結果見つけたもので、途中で自由にカットができる事が特徴です。

 現象は7枚のカードを適当にカットしながら、写真のようなパーフェクトシャッフルを3回行うと、元の円順列になります。従って、最初のトップカードにペンシルドットをつけておけば、トップカードでカットしただけで完全に元と全く同じカードの並びになります。試しにA~7のカードで行ってみて下さい。

 パーフェクトシャッフルのカードの分け方は、トップから3枚でも4枚でも関係なく、どちらでもOKです。また3回のシャッフルの間で、どこでも何回でも自由にカットできる事が大きな発見でした。
 実際のパーフェクトシャッフルのやり方は、テーブルは使わずに、左右の手に3枚と4枚を持ち、ファンに広げて、交互にボトム側から組み合わせるのが簡単です。

 このフォールスシャッフルのマジックとしての使い方は、カード当て、予言などいろいろ考えられます。私がクロースアップを演じる場合、自作カードでのペットトリックとして使っています。おそらく誰も知らない面白い原理だと思い、ここで紹介しました。

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