土屋理義

創作落語手品

「道具屋」

 「道具屋」(今でいう古物商)は与太郎噺の落語の定番ですが、マジック道具を使って試みてみました。最初は学者のような風情のお客と時代が合わないホラ話によるやりとり。「中華明々共和国」の古いお皿は珍しいマジック道具です。次のお客は、やけに威勢の良過ぎる江戸っ子。ここで観客受けの良いお金のマジックを見せる(誰でもお金は大好きです)。最後はお客に騙されて道具をただで持っていかれるお話。下げは「考え落ち」。



(2006年11月19日、第61回TAMCマジック発表会、演技時間:10:00、
虎ノ門ニッショーホール)

 この出し物は当時のTAMC会長の多湖輝さんが、傘寿のお祝いと瑞宝中授賞に感謝して開いたマジックの会(銀座博品館劇場)でも演じました。第一部は選ばれたTAMC会員が、第二部は松旭斎すみえ師、ナポレオンズ、藤山新太郎師などのプロが出演しました。舞台がはねた後の楽屋で、司会の古谷敏郎氏(マジック好きのNHKアナウンサー)に「土屋さん、ご苦労様でした」と声を掛けられたのが嬉しかったです。

(2006年11月25日、「多湖輝の不思議な感謝の会」銀座博品館劇場)

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