ヨハン・ネポマク・ホフツィンザー(ドイツ語読みはホフツィンザーでホフジンサーは誤り―1806-1875)はオーストリアの生んだ偉大なマジックの発明家でした。
彼はもともとは大蔵省の官吏でしたが、同国の生んだ同世代の偉大なマジシャン・デュープラーから大きな影響を受けました。
優れたカードトリック以外に、5枚の予言のカードが、星型のスタンドに一度に現れる「The Card Star」や、透明な時計の針が予言の時刻を指す「The Crystal Clock Dial」、黒いインクの入ったガラスの花瓶が一瞬にして透明になる「The Ink Vase」など、数多くの独創的なマジックを考案し、後年、ハーマン・ザ・グレートもそのいくつかを演技の中に取り入れています。
(オーストリア・消印:ウィーン・2006年6月19日)
「ホフツィンザー生誕200年記念」の初日カバー2通