<解説>
この奇術は典型的な数理奇術の原理を使っています。それは二進法ならぬ三進法を活用しています。
27枚のカードから観客に一枚のカードを覚えてもらい、それを三つの山に分けてはどこの山にそのカードがあるかを質問すること三回!それでカードが特定できること(3³=27ですから…)は奇術研究家の常識でしょう。
ここでご紹介する手順では、その三回の質問について、後から考えるとそれを思い出さないくらい上手にカモフラージュする工夫がなされています。そして最後はビドルムーブという優れた技法のおかげで、カードの飛行が演出されるという構成になっています。お楽しみいただけると思います。