平川一彦

パンドワー
第１７回
クイック スリーウェイ バージョン

現象

1枚ずつ示した3枚のブランクカードが、
1枚ずつ3枚のスペードのAに変化します。

準備

・青バックのスペードのA（ﾚｷﾞｭﾗｰ）　3枚
・青バックのブランクフェイス　1枚

上記のカードを次のようにセットします。
トップからボトムにA-A-フェイスアップのA-ブランク。＜写真1＞

写真1

手順

  1. パケットをフェイスダウンで左手に持ち、シングルバックルで3枚の フェイスダウンカードのファンを示します。 つまり、左手の親指でトップカードを右方向へ押し出して、 右手でそのカードの右サイドを握って取ります。＜写真2＞
    2. 写真2

  2. 次に左手は親指の2カードプッシュ又は人さし指（又は中指）のシングルバックルで、2枚目と3枚目（フェイスアップ）のカードを1枚のカードとして右手のカードの下へ押し出しますが、左手のカードの左半分が右手のカードの下から見えるようにします。フェイスアップのスペードのAは見えません。その押し出されたカードの右サイドを右手の指で押さえ、最後に左手のカードを右手のカードの下へ付けて、少し広がった3枚のフェイスダウンカードを示します。＜写真3＞
    3. 写真3

  3. ファンを左手に閉じて、右手はパケットの両エンドを上からエンドグリップで掴みます。そして「ボトムはブランクです。」と言いながら右手の平を上に向けてブランクカードをしっかりと示します。＜写真4＞
    そして右手の平を下に向けてパケットをフェイスダウンで左手のディーリングポジションに戻します。＜写真5＞
    4. 写真4
    写真5

  4. 次に左手の平を下に向けて再度ブランクカードを示しますが、ここで左手の指はトップカードをグライドします。＜写真6、7＞（７は６のグライドを下から見たところです。）
    5. 写真6
    写真7
  5. 　左手の人さし指をパケットのアウターエンドに付けます。そして再度、左手の平を上に向けるや否や右手の人さし指の指先を2枚のカードの上（後ろに突き出ているカードのアウターエンドとその下から前に突き出ているカードのバック）に付け、右手の親指をインナーエンドの中央に付けます。＜写真8＞
    6. 写真8

  6. 　次に右手の人さし指は、その指先が付いている2枚のカードを下に押し付けながら前方へ動かすと、トップカードとその下のカードが前方へ移動して、右手の親指がボトム2枚のカードのインナーエンドに当たって止まります。結果として、前方に突き出たカードのアウターエンドのフェイスが左手の人さし指の指先に付き、ボトムの2枚はトップカードと一列に並んでいます。＜写真9＞
    7. 写真9

  7. 　そして右手は、その親指を左手に持っているパケットのトップカード（3枚）のインナーエンドのフェイスにつけ、他の4本指をバックに付けて一見、1枚のトップカードのようにその3枚を取り去り、右手を返してそれをフェイスアップにして左手のカードのトップに置きます。ブランクカードが見えています。＜写真10＞
    8. 写真10

  8. 　次に左手の親指でブランクカードを右方向へ押し出し、右手はそれを取って「トップもブランクカードです。」と言って、そのカードの両サイドを示します。＜写真11＞右手はそのブランクカードをフェイスアップのまま左手のパケットのトップに戻します。
    9. 写真11

  9. 　そしてパフォーマーは、トリプルリフト又はシングルバックル又はブロックプッシュオフで3枚のカードを1枚のカードとして左手のカードのトップにフェイスダウンにします。＜写真12＞一見、ブランクカードをフェイスダウンにしたように見えますが実際にはブランクカードはトップから3枚目に来ています。
    10. 写真12

  10. 　次に左手のダブルバックル又は単に右手のダブルリフトでトップ2枚のカードを握り、右方向へ動かすと共に左手の親指は次のカードを右方向へ押し出して、両手間に3枚のフェイスダウンカードを示します。＜写真13＞
    　そして右手は1枚のように持っている2枚のカードの左サイドで左手に持っている次のカード又は真ん中のカードをフェイスアップにターンして「そして真ん中もブランクカードです。」と言います。＜写真14＞
    11. 写真13
    写真14
  11. 　そのブランクカードはフェイスアップのまま左手のカードの上に残します。左手の人さし指をブランクカード（2枚）のアウターエンドの中央に付けます。右手は持っているカード（2枚）をその長さの半分をインジョグして左手のブランクカードの上に置きます。＜写真15＞
    12. 写真15

  12. 　右手は持ち方を変えて、親指をインジョグカードの中央に付け、人差し指と中指をそのインナーエンドのバックに付けます。＜写真16＞そして「宜しいですか、よく見ていてください。」と言って、右手はそのインジョグカードを前方へ押します。
    13. 写真16

  13. インジョグカードのアウターエンドが左手の人差し指に当たったら（インジョグカードがブランクカードと揃ったら）、直ぐに右手の人さし指と中指はトップカードを後ろへ引いて、ブランクカードがスペードのAにチェンジしたのを示します。＜写真17＞
    右手は手首を返して持っているフェイスダウンカードをフェイスアップにして、左手の最初のAのフェイスの右横に置いて2枚のスペードのAを示します。＜写真18＞
    14. 写真17
    写真18
  14. 　続けて左手の人さし指でシングルバックルをして、右手はファンになった2枚のAとブランクカードの右下コーナーを握り、左手は最後のフェイスダウンカードを２枚のAの左横に示します。＜写真19＞
    15. 写真19

  15. 　次に左手は親指をそのフェイスダウンカードの左サイドから下へ回してフェイスに付けて、そして伸ばすとカードが右回転してフェイスアップになり、右手の2枚のAの下にファンの形で置きます。右手は３枚のAを握ってファンの表裏を示します。＜写真20＞
    16. 写真20

  16. 　ブランクカードは真ん中のAの下に隠れています。そしてパケットをフェイスアップで左手に揃えて、そのパケットを好きな方法、例えば、左手でコートのポケットに入れるとか又は右手で胸ポケットに入れるとかで片付けます。

"Expert Card Conjuring" by Alton Sharpe,P.123～125,


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Photo: study by CodyR