Muriel Marlo, Randy Wakeman, 1970, P.158,Spiralbound
この本は前述のマーロー・テクニカルシリーズNo.3“フィンガーティップ・コントロール”の上級編で、マーローが非公式に発表した作品を、マーロー夫人のムリエルさんとマーローの弟子のランディー・ウェイクマン氏が編集したものです。
1章から12章に分類されていて、その中に135枚の写真、130カットの挿絵で、“フィンガーティップ・ピーク”を使ったカードコントロールの、種々のテクニックとトリックを解説しています。
トリックでは10章の“The Emerging Card On Fingertip Rise”が面白いです。
Ed Marlo, 1971, P.9,Manuscript, Magic Inc.
これは、9枚(そのうち2枚は写真)の解説書をホッチキスで留めただけのもので、現象は1枚の赤バックのスペードのエースがブランクカードに変化して、4枚のブランクカードがエースに変化すると言う、ワイルドカードのトリックです。
3通りの方法のうち、1と2は易しいトリックですが、3番目はラッピングを使ったレベルアップの作品になっています。
Muriel Marlo and Randy Wakeman, 1974, .P248,Hard Cover, 挿絵50カット
11章に分類されているカードオンリーの本ですが、計画に沿って発売されたものではないので、内容はさまざまです。
しかし、カーディシャンにとっては気に入る作品が多く含まれています。
中でも“clock card”は面白いです。
Softcover, 1976, Jon Racherbaumer, TannenMagic Inc.
この本はNo.1~No.7まで全部で4冊(No.1・2, No.3・4, No.5・6は合冊)あり、マーロー以外の有名なマジシャンも含まれていますが、全体のほとんどをマーローが占めています。
それも、編集者がマーローの弟子であるジョン・ラッカーバーマー氏だからかもしれません。
内容は全冊とも“ハイアラファント”というタイトルとその表紙の絵(宗教上の秘義を伝える聖職者、または、神秘儀式の司祭)からも察せられるように、超上級者向けの内容ですが、中には簡単なものも含まれています。
P.96, 28枚の写真、14カットの挿絵で解説されていて、中でも、No.1では、マーローの“オープン・プレディクション(Open Prediction)”が面白く、No.2ではマーローが“ボールアンドベース(Ball and Vases)”を“マーローズ・ピッチ・ルーティーン(Marlo's Pitch Routine)”と題してやっているのが可愛らしい。
P.120, 写真63枚、挿絵30カットで解説。
この中では我々が普通“オープン・フラリッシュ”として行っている“チャーリー・パス”を、マーローは実際の“パス”として“マーロー・オン・ザ・チャーリーパス(Marlo on the Chalier Pass)”というタイトルで3種類の方法を解説しています。
チャレンジとして、マーローの“ザ・ロングデック(The Wrong Deck)”はどうでしょう?
P.88, 写真43枚、挿絵13カット
中でも、“マーローズ・ビジュアル・リテンション・チェンジ(Marlo's Visual Retention Change)”と“ハブ・アナザー・サンドイッチ(Have Another Sandwich)”は感心すると思います。
P.57, 写真43枚、挿絵22カット
最終号に相応しく、マーローの他、ブルース・サーボン、デレック・ディンゲル、ブラザー・ジョン・ハーマン、ダイ・バーノン、ラリー・ジェニングス、ケン・クレンゼル、ジョン・ラッカーバーマー、アレックス・エルムズレイ他、名の知れたマジシャンがそれぞれのマジックを投稿しています。
その中でもブラザー・ジョン・ハーマンの“ザ・ハーマン・ツイスト(The Hamman Twist)”やマーローの“ジャンプ・ジャンプ・エース(Jump-Jump Aces)”などが有名です。