マーローのカードマジックを覚えるには、先ず、マーローのパームを知る必要があります。 私のカードマジックに使うパームはほとんど、従来のクラシックパームと、マーローの、このリア・アングルパームです。
マーローのパームは無理がなく、自然に見えて、応用範囲が広く、さらに、デックのトップまたは、ボトムに簡単にリプレイス出来ます。 また一見、天海パームポジションに似ていますが、位置と形が違っています。
マーローのアングルパームは何種類かありますが、ここでは、最も良く知られているアングルパームを、先ず、パームポジションを先に説明して、次に、それに移る方法を説明してみます。
ここでは、右手にパームしていますが、左手でも出来るように練習して下さい。
このパームは、左横から見た<写真1>のように、カードの右サイドが、右手小指のベースからその小指に沿って手首の方へほとんど一直線に並んでいます。
そして、右手親指のボール部をカードの左サイドの約中央に、上から斜め下へ向かって付けます。
しかし、時々、このボール部のすぐ下の第1関節でカードを保持する事もあります。
この時、親指の第1関節から先を曲げてはいけません。斜め下へ真っ直ぐ伸ばしておきます。
つまり、カードの左サイドを親指のボール部、または第1関節に引っ掛けて、さらに、指に力を入れないで、カードを親指と手の平で軽く保持します。 <写真2>は、パームした右手を下から見たところです。
このアングルパームは、クラシックパームと違って、カードのフロントエンドと親指から先のカードの左サイドが手の平と指から離れていて、そこに空間があります。 この状態を上から見たところが<写真3>になります。
<写真4>は、パームした右手を客から見たところです。
注意する事は、パームした手に力を入れない事です。 その結果、4本指は、ほんの少し曲がっていて、リラックスポジションになります。
これがマーローのリア、アングルパームですが、マーローの他のアングルパームを知りたい人は、マーローの、レボルーショナリー・カードテクニック、No4の"サイド スティール(The Side Steal)"P.27~29を参照して下さい。
Edward Marlo. Revolutionary Card Technique
"Card Switches" P.2.