古川令

起承転結(1)

 学生時代、奇術研究会コーチの吉峯昭二さんから、手順を考える基本は、4コマ漫画でも使われている起承転結と教えて頂きました。 ちなみに、私の今の手順では以下の通り起承転結を4種類のカードで演じており、これが非常に収まりが良いので、今後も大きく変わる事は無いと思います。

 起:捨て場の出現からブーメランカード(つかみの部分)
 承:レギュラーカードでのマニピュレーション(出現する数の効果を徐々に出す)
 転:ジャンボカード(大きさの変化)
 結:マンモスカード(さらに大きく、終わった感)

 このように書くと、起承転結の考えに従って手順を作ったかのようですが、実は試行錯誤の結果、たどり着いた結果が「起承転結」であったというのが事実です。
 マンモスカードの手順への導入前にジャンボカードで終わった手順でも、私の中では「起承転結」がありました。 しかしそれは、自分の手順を、自分の中で単に「起承転結」の4つのパートに分けていただけであった事を、4種類のカードで手順ができた時に初めて気づいた次第です。

 手順を考えるには、核となる起承転結の現象をはっきりと決めて、それ以外の余分な手順をカットする事ですっきりした手順になると思います。次回はもう少し具体的にご紹介します。
漫画は、「 コミPo!公式ブログサイト 」から引用

ストーリー性や演出について        起承転結(2)